ガーディスト~君ヲ守ル~
祐司は寝ているつぐみに視線を落とす。
同時につぐみの身体がピクッと動いた。
うっすらと目を開けるつぐみ。
「大丈夫ですか?」
祐司が声をかけると、つぐみはゆっくりと顔をあげた。
目は虚ろだ。
「……誰?」
(…え?)
「あんた、誰なの? ここは…」
つぐみは目だけをキョロキョロさせる。
(さっきとは口調が違う…?)
「止めて!!」
突然、叫ぶつぐみ。
護は一瞬驚いたが、冷静に路肩に停車した。