ガーディスト~君ヲ守ル~
「23時半か…」
交代の時間は24時。
今のところ問題はない。
(問題あるとしたら…俺の周りか…)
深夜に近づけば近づくほど、霊の姿がはっきりと見えてくる。 薄暗い廊下をヒタヒタと歩く足音、壁から壁に消えていく人影…
祐司は平常心を保っていた。
心霊現象は幼い頃から何度も体験しているため、なんてことはない。
だが気を抜くと、たまに闇に引っ張られる時がある。
やつらに意識を傾けてはいけないのだ。
祐司はつぐみのことに集中した。
(多重人格者か演技か…。いや、それだったら警護を依頼する意味がない…
とにかく今は様子を見るしかないな)