ガーディスト~君ヲ守ル~
「あなたの名前はなんていうの?」
「村上だ、村上祐司」
「ゆーじ」
「おい…いきなり呼び捨てかよ」
「この方が呼びやすいし。で、あの人は?」
『つばき』はソファーでうつぶせになっている護を指差した。
(そうだ、忘れていた…寝てるのか?)
祐司はその姿を見て呆れかえる。
「白石護、俺の先輩だ」
「ふぅん…」
「彼はなぜ寝ている? 一体何が起こったのか教えてくれ」
『つばき』はフフっと笑った。
「あたしが目を覚ました時にね、ちょうど窓に女性の幽霊が映ったの。で、びっくりして失神しちゃったみたい」
「おかしいな…彼は霊感ないはずだ」
「そうなの? じゃあ目覚めちゃったのかなぁ」
『つばき』は無邪気にクスクスと笑った。