嫌い…うそ。本当は大好きだよ
三章 修学旅行
「おーい、しおり持って来たかー?」
まだ25歳の私のクラスの担任は、イケメン(?)で、優しく(?)て、女子せいとにすっごいモテる。
ま、とにかく、イケメンで優しい、らしい!!
そんな担任が修学旅行の前日確認を行っていた。
「…で、質問あるかー?」
「せんせー、混浴ですかー?」
「ぶっ…」
1人の女子生徒が、吹いた…。
「ぎゃははは!!バーカ!!」
「う、うっせえな!!」
「はーい、静かにー。明日泊まる所は、ホテルなので温泉ではありませんよ。はーい、他にー」
こいつら…バカか…
最近の席がえで隣の席になったヒロが、そっと声をかけてきた。
「なー、日向ー?」
「何よ…」
こっちは、クラスの奴らにイライラしてんのに…
「俺って誰と同じ班?」
「えっ、ちょっと待ってね…」
私は急いでしおりを開き、メンバー表を探した。
「あった!!えっとねー…安達侑真、橘ヒロ、松田健斗、早乙女日向、夏井めぐみ…だって。」
「俺と日向、一緒?」
「そうだよ。」
「ふーん…」
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