嫌い…うそ。本当は大好きだよ

ガッ!!!

橘君は私の腕を潰れそうなくらい強く掴んだ。
「い、た…な、何っ!?」
橘君はいつもより怖い目つきをしていた。
か、神様、仏様、お母様、お助けをー!!
「あ~ぁ、痛かったなー。あー、病院行かねぇとな~。」
え!?それくらいで!?
しかも……ウザ!!
「す、すいません…何でもしますから…」
「え?マジで!?何でも?マジで何でもすんの?」
おい、お前は何を考えてるんだよ…おーい!!
「じゃ、俺の付き人になれ」
「え?付き人?」
「あぁ。俺の言う事を聞けばいい。まぁ、言う事聞かなかったら金取りに行くから。」

ムッカー!!ムカつく!!何、こいつ!?

「それとも、文句でも?」
「いや、何でもないです、はい…」
< 4 / 15 >

この作品をシェア

pagetop