愛と涙と、ぬくもりと。
転機
聞き役に回ってから2ヶ月ぐらい経っただろうか。
秋だというのに照りつける太陽がまだ暑かったあの日、私は智恵に呼び出された。話したいことがある、ということだった。
放課後の渡り廊下。夕焼けに染まるそこに私たち2人は佇んでいた。
しばらくの沈黙を破って智恵が喋り出した。
「あのね、協力してもらってて悪いんだけどね…」
「う、うん」
「私、アイツと別れようかと思って」
「……え…?」
秋だというのに照りつける太陽がまだ暑かったあの日、私は智恵に呼び出された。話したいことがある、ということだった。
放課後の渡り廊下。夕焼けに染まるそこに私たち2人は佇んでいた。
しばらくの沈黙を破って智恵が喋り出した。
「あのね、協力してもらってて悪いんだけどね…」
「う、うん」
「私、アイツと別れようかと思って」
「……え…?」