MOONLIGHT【番外編~ウエディング、新婚旅行!?編】
で、結局。
俺が物凄く反省してることで。
戸田さんが間に入ってくれて、城田さんと連絡を取って、俺が謝る機会を近いうちに作ってくれることになった。
で、それから、ゆまの機嫌が悪いまま、2週間ほどが過ぎ。
いい加減、ゆまが痺れをきらした。
「もうっ、あれから2週間だよ!戸田ちゃんもはっきりしないし、きくや!大体自分のやったこと人任せにして、全然自分から動こうとしてない!」
痺れを切らしたと言うか、ぶち切れた。
そこへ、1本の電話が入った。
リビングで、叫ぶゆまをとりなそうとしていた父さんが、仕方がなく受話器を取り上げた。
だけど、その電話は俺にとっての死刑宣告ともいえる電話だった。
『おい!いい加減にしろよ、ゴラア!』
大声で怒鳴ったんだろう、電話の声が丸聞こえだった。
「あ…。浜田か?」
父さんが、驚いた声で聞いた。
浜田って、誰だ?
と思っていたら、どうやら今回の城田さんのことで怒っているらしい。
電話の向こうの人は散々怒鳴り、まくし立てて、すぐに来い、と言って電話を切った。
はあ。
受話器を置いて、父さんがため息をついた。
「カッシー今の電話って…。グランドヒロセ横須賀の、浜田さん?」
え、ゆまは知ってるのか?
グランドヒロセ関係だからな…。
父さんが頷く。
って、あれ?
グランドヒロセ横須賀って、戸田さんが具合が悪くなって城田さんが助けた場所だよな。
父さんが困った顔をして、俺を見た。
「あのな、今のグランドヒロセ横須賀の最上階のバーの支配人だ。俺や戸田とも付き合いが長くてな…。で、この間戸田がそこで倒れただろ?浜田もレイちゃんが気に入ったらしくてな…。」