MOONLIGHT【番外編~ウエディング、新婚旅行!?編】
「確かあの時の質問は、将との結婚が売名行為では?という質問でしたが、違いますと答えれば、納得されたのでしょうか?色々な考え方の人がいます。それは否定することではないと、私は思います。」
「それは、売名行為でもあった、ということでしょうか?」
挑発的な徳井の言葉に、将がいきり立った。
手をグイと引っ張り、強く握る。
「結果的に私の名前が出たという事です。では、売名行為でなくするには、将の相手は有名人でなくてはならないのですか?一般人では全てそうとられてしまうのですか?」
「そうではないです、ただ貴女の場合、モデルなど結婚を機に表舞台に出る事が多くなりそう思われるのです。」
成る程、そうか。
「ベリー・Bは将の友人で、将と出会っていなかったら、モデルを引き受けていませんでしたね。」
妙に納得してしまった。
そこへ畳みこむように、徳井がじゃあ認められるんですね?と確認をしてきた。
この人、話術凄いなー。
リベートの勉強もしてるんだろうなー。
なんて妙に感心してしまった。
と、その時。
もう1人の女性インタビュアーが口を開いた。
徳井に向かって。
「奥様は、売名行為なんかしません!」
え?
まさか、私の事庇ってくれるの?
どういう事?と徳井の顔色が変わった。
「奥様は医学の循環器分野に置いては、有名な方です。それに、学生時代に生活費と学費の為にチラシモデルをされていましたが、それって、時間帯を選べるからです。勉強時間を確保するために、比較的拘束時間が少ないところを選んだんです。本当は、ローズキスやキャサリンとかアリーガールとか雑誌モデルのオファーがあって、銀座コレクションのショーモデルのオファーもあったけど、時間が合わないって全部ことわったんですよね?」
ええっ!?
何でそんな事知ってるの?
私が驚愕していると、女性インタビュアーが私にニコリと笑いかけた。
「奥様は覚えてみえないみたいですけど、私も『シェリル』に所属していたんです。」
「えっ。」
そう言えばスタイルいいな、この人。
「で、私がオーディションに合格して、落ちた先輩に嫌みを言われていた時に、たまたま奥様が通りかかって。『ヒガミ女はモテないわよ。』って、庇ってくれて…。」
ええっ!私、そんな事言った?
「ぶっ。」
驚いていたら、隣で将が吹き出した。