MOONLIGHT【番外編~ウエディング、新婚旅行!?編】
結局。
正直にそのままを話した。
レイは無言で黙って聞いていたけれど。
「レイが聞いて面白い話じゃないと思う。だけど、嘘はつきたくないし。ただ今言えることは、そういうことをしても空しさが残っただけで。今はもう、レイ以外そういうことはできないと思うし、するつもりもないっていうことだ。嫌な思いをさせて、悪かった。ごめん。」
レイが頷く。
「・・・私今回の事でわかったの。今の話は、私と出会う前で、私がとやかくいえることではないんだけど。凄く、聞いて嫌だったの。」
「うん。」
真赤な顔をして俯くレイが可愛い。
くーーーーっ。
こんなレイ、レアすぎる!!
だけど。
「だから…改めて思ったんだけど。もしかして将も……オサムに対して私と同じように嫌な気持になった?」
レイの言葉に、何だかどっと疲れが出た。
はあ。
もう。
まったく……!!
俺は、大きくため息をつき、レイを睨みつけた。
「あのさ…。それ、真面目に聞いてる?」
「え?…あの、うん。……凄く真面目に聞いているけど?」
「はあ…もうっ。何で、レイはそんなに鈍感なんだよっ。嫌な気持になったぁ?何それ?嫌なって、そんなもんじゃないよ!蹴り飛ばして…ああ、そんなもんじゃ気がすまないなっ!!もう八つ裂きにしてやりたいくらいだった。まあ、今も顔も見たらそうかも。」
「…………。」
ぷ。
レイが固まっている。
俺はベッドの上で向き合って話していたレイのわきに手を差し込み、抱き上げた。
膝の上に向かい合わせでのせる。
レイのぬくもりを感じて、心底安心する。
「さあ、もう、寝ようか?今度はレイが一緒だから、俺ぐっすり眠れそうだし。」
レイを抱きしめ、横たわる。
リモコンで、照明を暗くした。
で。
やっぱり。
夜中といえども、抱きしめると。
そう言う気分になるわけで・・・。
レイの耳にキスをして、体をまざぐりはじめた。
だけど。
「ね、ちょ……将、私ちょっと聞いておきたいことがあるんだけどっ。」
突然レイが声を出した。
って、そう言えばさっきからレイ何か考え込んでたな。
だけど、こういう状態でストップって、ちょっとな…。