SHINE
次の移動教室が理科室だった。

一緒に行く人なんてもちろんいなくて、

1人で歩いていた。


長い廊下。

1人だと3倍にも4倍にも長く感じて、辛かった。


けど、笑った。

必死に笑顔を作って1人で歩いた。


周りから見たらおかしな人だよね。


でももう、作り笑顔はクセになっていた。






「可哀想な子。」






すれ違いざまに聞こえた言葉。


こっちを見て笑う、1人の男の子。



あろうことか私は




一目惚れをしてしまった。

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