プロミス〔疑惑のグロス・番外短編〕
テーブルに頬杖をついたまま、宝石というキーワードを何度も頭で繰り返していた。
小瓶を眺めながら、グリーンのキャンディを手に乗せてみたけど、やっぱり思い出せない。
ゆたが覚えてたその話、私も共有したかったのにな。
久々に思い出の引き出しを引っ張り出したせいか、徐々に懐かしい記憶を思い出す。
そんな中、私の引き出しの中に一つだけ、甘い思い出を見つけた。
それは、二人がまだかなり幼い頃の話だった――。