空を失った青(青空への手紙~君との約束~の番外編)
2ベースヒットを軽々放った五十嵐くん。
彼はいつもこんな調子。
多分、こんな彼のことを人は”天才”というのだと思う。
そして、そのあとの続くのは……
『4番……ショート、前井くん』
我らのキャプテン、前井先輩。
前井先輩のバッティングセンスは、あの相原先輩もお世辞なしで褒めていた。
だから、今は藤青の4番は相原先輩の認めた前井先輩の特等席。
__カキーン……
またもや、あの南聖の剛速球を難なく青空へと放った前井先輩。
梶くんと、五十嵐くんは余裕で本塁を踏み、得点をあげる。
そして、その間ボールは……
「「うわあぁぁぁぁああああ」」
え……うそっ!