空を失った青(青空への手紙~君との約束~の番外編)



「よし、これでマネージャーも2人決まったし……頑張ろうな」



そういって、ゆっくりと立ち上がってくいっと背伸びをする先輩。


…ん?


2人?


あの中からあたし含めて2人しか合格してないの!?



「あ、あの……」



あたしは恐る恐る聞いてみる。



「ん?なんだ?」



先輩は立ったまま、目の前のあたしを見下ろしてくる。



「もう一人のマネージャーって誰になったんですか?」



真帆……落ちなのかな?


でも、真帆ならきっと、大丈夫なはずだよね。


だって、さっき出てきたとき笑ってたし。



「ああ、外に出ればわかるよ。外で待たせてあるから。多分うちの部員たちも練習終わったころだし、ここでないとな。着替えとか、見たくないだろ?」



そういって、意地悪そうに笑ってくる先輩。


あたしの顔がカーッと熱くなった。



< 12 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop