空を失った青(青空への手紙~君との約束~の番外編)
「よし、これでマネージャーも2人決まったし……頑張ろうな」
そういって、ゆっくりと立ち上がってくいっと背伸びをする先輩。
…ん?
2人?
あの中からあたし含めて2人しか合格してないの!?
「あ、あの……」
あたしは恐る恐る聞いてみる。
「ん?なんだ?」
先輩は立ったまま、目の前のあたしを見下ろしてくる。
「もう一人のマネージャーって誰になったんですか?」
真帆……落ちなのかな?
でも、真帆ならきっと、大丈夫なはずだよね。
だって、さっき出てきたとき笑ってたし。
「ああ、外に出ればわかるよ。外で待たせてあるから。多分うちの部員たちも練習終わったころだし、ここでないとな。着替えとか、見たくないだろ?」
そういって、意地悪そうに笑ってくる先輩。
あたしの顔がカーッと熱くなった。