空を失った青(青空への手紙~君との約束~の番外編)
「えっと、同じく藤青野球部のマネージャーをすることになりました。1年の西本彩です。野球ルールはバッチリです。皆さんの支えになれるように頑張ります。よろしくお願いします」
ぱらぱらと聞こえる拍手。
ああ…緊張したぁ…。
真帆はバシッとあたしの背中を叩いて、ニコッと微笑んでくれた。
「えーじゃあ、次はラスト3年だな。俺は、この部の主将の赤坂巧。ボジションはピッチャー。この部のモットーは”誰もが応援したくなるような野球をすること”。練習は厳しいが、へこたれるんじゃねぇぞ。よし、次に青!」
「えー。この部のエースの相原青。ポジションはピッチャー。得意技はかっ飛ばすこと。次は…夏樹、行け」
「待ってましたっ!俺は辻夏樹。ポジションはキャッチャー。可愛いマネージャーも2人も入って、明日からの練習は頑張れそう。よろしく」
その後も、挨拶をしていく3年生。
たぶん、この部を引っ張っているのが、この3人なんだと思う。
個性豊かな部員たち。
あたしの心はすでに踊っていた。