空を失った青(青空への手紙~君との約束~の番外編)
翌日の朝、あたしはいつもより早めに起きて、準備を済ませる。
確か、相原先輩が登校するのは6時半くらい(辻先輩情報)
あたしの家の前を通るのがたぶん6時10分くらい。
あたしは2階の窓から相原先輩が通るのをひたすら待つ。
待つ…
待つ…
待つ…
まだかぁ~…。
すると、家の前をブレザーの制服を着た1人の生徒が歩いてゆく。
あの制服は藤青学園。
それに加えて、野球部専用にエナメルバックに坊主頭。
間違いないっ!
あたしはものすごい勢いで階段を下りて、いってきまーすといって家を出た。
50m先にいる相原先輩。
よし……。
あたしは勢いよく先輩に向かって駆け出した。
「相原せーんぱいっ!」
先輩の後ろから驚かせるために少し強く背中を押した。