空を失った青(青空への手紙~君との約束~の番外編)
何を話すかと思って聞いていれば、自分の過去。
いつの間にかあたしの頬には涙が流れ落ちてきていた。
それを慌てて拭うあたし。
__ねぇ、空さん。
空さんはちゃんと聞いていてくれたかな。
空さんがいたから、こんなにも相原先輩は強くてかっこいいんだね。
だから、見る人を魅了するプレーができるんだね。
大丈夫ですよ。
相原青は今日も自分の道を精一杯に生きています。
「相原せんぱーい!」
あたしは、卒業式が終わって、即帰ろうとしていた相原先輩を呼び止めた。
そんな簡単に返してたまるものですか。
「ん?なんだよ。……お前、部活は?」
相原先輩は不思議そうな顔であたしを見てくる。