シフォンケーキにラズベリーソース。
罪と罰、呼吸の証。
彼にも、あの男にも、家族にも、職場の人にも、私は傷をつけた。
…傷を残した…自分にも…。
何かを失っては、何かを得る。
そして人は、自分を知って、周りにあるものに気づく…。
それが何て名前かなんて、私は知らない。
目に見えるものじゃないし、常に感じられるものでもない。
それに気づいたからって、自分の罪が消えるわけじゃない。
むしろ大きくなるばかり…。
だけど、生きることが償いなら、私は前に進まなきゃいけない。