シフォンケーキにラズベリーソース。
みんなが私の名前を呼ぶ。
彼が私の名前を呼ぶ。
名前を呼ばれた私が、返事をする。
そして「生きているんだ」と実感する。
例えば、私より罪を負った人が、この世にいるんだとしても…
私は自分の罪が、一番残酷だと思えて仕方ない。
「愛する人を傷つけた」
それが愛ゆえに…だとしても…
愛する人が…許してくれたとしても…
私は、自分に「私の愛する人を傷つけた」という罪を負わせた。
それが罪なの。一生の。
その罰が、そんな自分と「生きていく」ことなの。