となりのアイツ*
「買い物袋持ってくれてありがとね。あ!颯太、ちょっと待ってて」
家に着いたあたしは、玄関で颯太に待ってもらい、先ほど洗ったお弁当箱を取りに行った。
「はい、お弁当箱返すね」
「弁当箱洗ってくれたんだ。ということは、弁当ちゃんと全部食べたってことだよな?」
「もちろん。意外と美味しかったよ」
「そっか、完食したか。愛莉、えらいえらい」
そう言って、颯太はあたしの頭をポンポンと撫でてくる。