となりのアイツ*


あの後、あたしはすぐに自分の教室へと行ってロッカーに置いてあった英語の辞書を鞄にしまうと、再び1階の下駄箱へと向かった。


廊下を歩いている途中ふと窓の外を見てみると、さっきまで晴れていた空が、今にも雨が降り出してきそうなほどどんよりと曇っている。


それはまるで、今すぐ泣いてしまいたいぐらい沈んでいるあたしの心を表しているかのようで。


雨、降らないといいけど…。


朝テレビで見た天気予報でも今日は晴れだと言っていたため、あたしは傘を持ってきていない。


雨が降ってないうちに、早く帰ろう。


そう思いあたしは、1階へと続く階段を急いで下りた。



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