となりのアイツ*
その後家に帰ってからあたしは、颯太に言われた通り、お風呂に入って雨に濡れて冷えた体をしっかりと温めた。
お風呂からあがると、いつの間にか雨がやんでいて、窓からは夏のきれいな青空が顔を覗かせていた。
お風呂に入ってスッキリして、雨もやんで空はきれいに晴れ渡っているというのに…
その日はずっと、あたしの心はスッキリと晴れることはなかった。
そして、夜ベッドに入って眠る前、今日1日のことを振り返り…
やっぱり、今日のあれはどう考えても颯太じゃなく、あたしが悪いよね…。
「よし、明日颯太に会ったら謝ろう」
あたしはそう心に決め、眠りについたのだった。