となりのアイツ*
小さい頃から颯太とはずっと一緒で、飽きるくらい会っているというのに…
颯太に会えなくて寂しいとか思うなんて、変なの。
……ん?待てよ。
この気持ちって、もしかして…?
──……!!
あ…そっか。やっと分かった。
「あれ?愛莉、顔赤くなってるよ?熱でもある?」
菜緒があたしの顔を覗き込んでくる。
「だっ、大丈夫だから。心配しないで?」
あたしは、顔を隠すように手で覆う。
あたし…颯太のことが好き、なんだ。
自分でも気づかないうちに、いつの間にか颯太に恋をしてしまっていたんだ。