時わたりatラブ(仮)


ら「面!面!」



夢中になりすぎた!



汗だくだよ~~~。





土「誰かいるのか?」



ひぇぇ!




こんなときに土方?





ら「ごめんなさい。らんです。」




土「らんか?どうしたんだ?」




蝋燭をもった着流し姿の土方が現れる。

結構色っぽい。



ら「いや、あの。

部屋に帰ろうとしたら迷って。

で、道場発見して剣道の事思い出したら夢中になっちゃった。」



目線を外しながら話す。



土「そうか。

振ってみろよ。見てやるから。」




ら「え、なんで!?」




土「いいから。」



ら「オッケー。


下手だけど、そこは気にしないで。」




意味不明ならんの言葉にはてなをうかべながらも、じっくりとらんの動きをみる。






下手なのに!!恥ずかしい!



剣豪、土方にへたっぴな剣道みせるなんて。




最悪。



ええい!!

こうなったら、120%だしてやってやる!


静かな道場に木刀が風を切る音がひびく。





土「もう、いいぞ。

構えが違うんじゃないか?少しずれてる。中段の構えだろ?」




そういって、

らんの後ろに立って肩から手を回し、

手の上から土方の手を重ねる。




土「左手に力をいれる。」




ら「っっ///うん。」




恥ずかしい。




手、重なってるし。



密着感半端じゃない。




土方、無意識でやってる?






土「それで、こう振りかぶる。」




ら「‥‥‥‥///」




急に下をむき、動かなくなったらんをみて土方は漸く気づく。






土「す、すまねぇ。

剣術になると、どうもな。回りがみえなくなっちまう。」





手を慌てて離す。




ら「べ、別に大丈夫。」




二人の間に微妙な空気がながれる。







土「らん‥‥?

あのな、言いたいことがあった。

その


らんが好きだ。」













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