時わたりatラブ(仮)


ま「ま、子ども産まれるまでやし。我慢するしかないなぁ。」




ら「いつ産まれるの?」





ま「そやなぁ、もうすぐやろか。」





ら「そうなの?はやく会いたい!」







藤「原田はんも、えろう楽しみにしてはったわ。」





ま「そう。佐之助はん、毎日子どもの名前考えて。おなごの名前と男のなまえ。あと、双子だったときの名前も。」






佐之さんらしー!!




おまささんも奥さんってかんじで、ひとつ年上には見えない。




すごいフレンドリーで明るい。





佐之さんが惚れた理由にも合点がいく。







ま「そや!らんちゃん、土方はんとはどない?仲良うしてる?」





また土方ですか。

お藤さんにも、聞かれるし。





なんでこんなに恋バナが好きかなぁ。







ら「どうって。

普通に仲良くしてるけど。とくに進展なしって感じ。」





ま「えーっ!!

そんなぁ。今日、一番これを楽しみにしてたのに。」





藤「らんちゃんはなくても、うち、すみれちゃんと沖田はんのは知ってる!
まえ、見てしまったんよ!!」









それは‥‥‥‥‥‥‥。


お藤さんが遊郭に出かける時。





大門を潜ると、きらびやかな世界だが雨だと人はあまりいない。



ましてや、そのとき島原は火事で大規模な修理をしているときだった。






禿「お藤はん、こんにちは!!」




藤「こんにちはー。雨、強うなってるさかい、はよ帰り?」




禿「へぇ。おおきに。お藤さんもお気張りやす。」





走っていく禿に手をふって葵屋を目指していた。




そのとき…





?「総司!!まって!」




藤「何やろ?」





ささっと路地に隠れる。




そこには傘もささずにいる時雨天神こと、すみれ。



その相手はもちろん、新撰組一番隊長沖田総司。





沖「なんですか。」



どうやら、喧嘩中らしい。



時「うちは遊女‥、働いてるさかい。

お床なしでお代なんてもらえへん。


そやから、総司以外のひとにも笑顔でいてへんと。


そやかて、うちは総司はんしかみてへん!!

ほんとえ?

そやから、うちのこと信じてくれへん?」





すみれは泣きそうになりながら、総司に話している。
















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