時わたりatラブ(仮)


おまささんの家を出て


仕事があるお藤さんとは別れて、1人で京都の街をあるいた。京都の街を一人で歩くのは初めて!!






街は夕方になるとすごい活気が溢れてくる。







「お侍はん!薬どうでっしゃろか!?」




ら「……。」




侍じゃないんですけど…

女ですっ!





まぁいいや。

こういう時は…。








ら「いらぬ。さっさとどけ。」






侍っぽい口調やってみたかったんだぁー。





「へ、へぇ!すんまへん!!!」






ささっとどく商人。



そんなに、怖がらなくても…。


ごめんなさい、商人さん。







なんか面白い所ないかな〜?







お!!

呉服屋だ。

原田さんが着物は買っといたほうがいいって言ってたし寄ってみるか。








ら「こんにちはー!」





「へぇー。
起こしやす。なにをお探しでございますか?」





ちょっと年のいった女の人。





ら「あー、いやぁちょっと興味があって…袴あります?あと小袖も。」





「もちろんどす。お上がりになってお待ちください。」






こじんまりしてるけど、あちこちには高そうな振り袖が置いてある。



今の私には需要の欠片もないな。







「こんなんはいかがどすか。」





そこに並べられたのは、かなり可愛いらしい色のものばかり。





「あんさん、おなごですやろ?



余計なお世話だったらすんまへん。お年頃なんやから、少しは可愛らしゅうても宜しおすやろ?」





へぇ〜、気づかれてたんだ。





ら「へへへ。
ばれましたか?ありがとうございます!選んでもいいですか?」





「へぇ。何色がお好きどす?好みのもの出しますえ。」






好き色かぁ、水色とか…

紫とか?






ら「水色が好きです!」





「そやったらこないな組み合わせはどうどっしゃろ?」





と、取りだしてきたのは

水色の小袖にグレーの袴。






水色の小袖には所々に白で桜の模様が刺繍されている。






ら「凄い良いですね、これにします。」






って!お金は?

足りるかな??





父上にお給料もらったのはいいけど、

いくらの価値があるのか分からないんだもん。











< 123 / 379 >

この作品をシェア

pagetop