時わたりatラブ(仮)
屈んで、沖田さんの後ろにまわる。
相手にない、身軽さをつかう。
でも‥‥‥。
頭に強い衝撃がする。
沖「めぇぇぇぇぇえんっ!!」
近「やめっ!
勝負ありっ!」
負けた。
全然面を狙われてた感じがしない。
ら「はぁっ。はあっ。」
私は息があがってるのに、沖田さんは全然あせも書いてない。
ら「もぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!」
悔しいっ!!
沖「ありがとうございました。らんさん。」
手を差し伸べてくる。
なんだよ。
ら「あざーす‥‥‥。」
沖「凄い、ですね。」
ら「お世辞は嫌いです。」
沖「いやっ。負けるかと思いましたよ。
おなごだからといって、奢っていたのが恥ずかしいです。」
なんか、照れるんですけど。
ら「いえ。
今度は、絶対負けないんで。」
近「らん。
けがはしてないか。」
土「大丈夫か!?」
二人がかけよってくる。
ら「全然大丈夫ですよ。
土方もありがとう。」
近「らん。
隊士になって欲しいぐらい、凄かった!
総司とほぼ互角じゃないか」
ら「なってもいいですよ。隊士。」
土「なにいってんだ!!」
沖「でも、妙案かもしれませんね。
いま、隊士足りませんし。」
土「本気か!?
俺は許可しねぇ。」
ら「いや、別にいいんですけど。」
土「アホかっ!馬鹿かっ!」
はぁ?
なんでよ!!
ら「なんで、馬鹿のアホなの!?」
土「おまえは女だろーがっ!」
ら「わたしはそこいらの淑やかなおなごじゃないし!!」
バチバチと火花がちる。
近「いいのか。
その、冗談半分でいったんだが。」
土「近藤さんっ!」
沖「土方さん、落ち着きましょうよ!」
近「いや、らんは女だし、俺の娘だ。
だから、危険なことはして欲しいとは思わないが‥‥。
いまの新撰組には戦力が必要だと思って。」
土「危険だ!!」
ら「危険なのも承知。
だけどわたしは、新撰組の力になりたい。ただの守ってもらうだけの女になりたくない!!」
土「らん。
本当にいいのか?人の殺生をする仕事だ。」
ら「うん。」