時わたりatラブ(仮)







らんちゃんへ






突然、こんなことになって堪忍な。




うちはよくよく考えて、正也の言うことや考えについていくことにしました。


らんちゃんが大体のことを知ってることは勘づいてた。

らんちゃんは誰よりも素直やから。



正也は長州の人間、そやけどうちは正也が長州の人やから新選組の女中をしていた訳やあらへん事だけは、信じてください。

新選組の皆さんといれてほんに楽しかった。




うちがいなくなっても、頑張ってな?

きっとらんちゃんなら大丈夫や。




京の町で会うことになっても、何があってもうちとらんちゃんは姉妹同然と思うてます。

そやけど、うちが新選組に囚われたり詮議にかけられても変な情は働かせん事。



ようよう頭にいれといてくれやす。



しばらくは会えそうにないけんど

いままで、おおきに。

暫くの間、左様なら。

いつかまた会う事があったらその時は、戦も終わってるとええなぁ。






笹倉藤より












よかった、お藤さんは新選組から情報を得ようなんて考えてなかった。



ううん、そりゃあそうだよね…。



なんでお藤さんの事疑ってたんだろう。そんな人のはずがないのに。


少しでもお藤さんを疑った自分がバカらしく思えてくる。












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