時わたりatラブ(仮)
夢のかなで
わたしは亡くなった母と会った。
懐かしい原っぱでお母さんが立ってる。
ら「お母さん!?」
「らん。久しぶり。」
にっこりと笑ったお母さんは昔から変わってない。
ら「なんで?これ、夢だよね?」
「話したくって夢に来ちゃった。」
ら「そうなの?」
「うん。幕末で幸せそうでよかった。」
ら「ほんと。現代とは大違い。」
「ごめんね。お母さん早く逝っちゃったから。苦労かけたね。」
ら「そんなの、いまのこの暮らしがあるだけで‥忘れちゃうよ。
でも、リョウコと夏子は元気、なの?」
「ええ。夏子ちゃんはお姉ちゃんに会いたいみたいよ。」
ら「わたしに?なんで?夏子が?」
「うん。夏子ちゃんはお姉ちゃん大好きだったのよ?
でも、お父さんとリョウコさんが話させてくれないって、短冊に書いてたわ。」
ら「そうなんだ。てっきり、使用人だと思われてると。」
「ふふふ。そんなことないよ。」
ら「お母さんに会えてよかった!!」
「わたしもよ。
でね?このお札に願い事をするとふたつかなうの。らんにあげる。」
ら「なにそれ‥‥‥。」
「代々わたしの家に伝わってるの。」
ら「ありがとう!!」
「また、気まぐれでどっか飛ばしちゃうかも!」
ら「気まぐれ!?」
「えへへ、ごめんね!じゃあね!
バイバイ!」
ら「えっ?ちょっ!」
ら「ん~~。夢‥‥‥?」
はっと日が暮れた部屋で目を覚ます。
でも、手にはお札。
非現実だけど、タイムスリップしたぐらいだもん。
ら「お母さん。ありがと。」
小さく呟き、お札を棚にしまう。
ら「ご飯、たべなきゃ!
あ!土方の部屋行くんだ。」
身支度を整えて副長室に向かう。