時わたりatラブ(仮)
鞘を置いて
短刀を1つに結んでいた長いポニーテールの真ん中に持っていく。
松岡「っ!!らんさん!」
ザッ
小さく音をたてて
ハラハラと髪の毛が落ちていく。
中島「らんさん!?」
ら「これが、私の覚悟です。」
中島「そんな‥。」
唖然としている隊士達を見渡して
ニカッと笑って見せる。
ら「だめかな?
まだ、覚悟がたりない?」
松岡「‥らんさん‥。
その、俺‥‥‥。」
ら「髪なら、気にしなくていいよ。
すぐ、伸びるし。
隊務に必用ないから。」
昔の人って髪は女の命、っていう考えだったっていってたのを思い出したんだ。
わたしは現代人だから髪を切るのは構わないけど、それが一番肝を抜くかなって。
にしても、そんなにショックなの!?
唖然とした顔から泣きそうになってる人もいる。
松岡「すみません!!」
勢いよく頭を下げられて少しびっくりしてしまう。
松岡「俺、羨ましかったんです。
女なのに、隊長に選ばれて。
剣術もらんさんより下手なくせして、男だってことだけ鼻にかけて。
本当にすみません!」
広前「すみません!」
それと同時に他のメンバーも頭を下げる。
ら「みんな‥。
頭をあげてください。
私こそすみません。
嫌な思いさせて。
あの、認めてくれるんですか?」
松岡「はい!
ここまでさせて認めないことはないですよ!
俺、らんさんについていきたいです。」
満面の笑みでそう言われると緊張の糸が切れてこっちも泣きそうになってしまう。
ら「ありがとう!!」
藤「すみませんでした!」
綾「髪の毛‥‥‥。」
ら「いいよ、全然。
ちょうど切ろうと思ってたし。」
加「らんさん、すごすぎだよ。
何事かと思って走ってきたら
髪切ってるし‥。」
ら「へへへ。
これしかないと思ってさ。」
阿「俺、らんさんに惚れそうになりましたよ!!」
松岡「おい、阿川それ副長に聞かれたら切腹もんだぞ。」
阿「あ、そうっすね。」
場が少しなごやかになったところで
ら「今日の夕方会議みたいなのやりたいんだけどいい?」
「了解です!」