時わたりatラブ(仮)
ら「で、今日はどうしますか?」
沖「そうですね、普通を装うのが一番じゃないんですか。」
「いやぁ、やめといた方が‥‥。」
遠慮がちに駒野さんが手をあげた。
ら「なんでですか?」
「池田屋さんには長州の方たちが出入りしてはるし。
それに、その辺には藩のお屋敷がありますやろ?あと、噂があってなぁ。
そこには浪士を匿う家があって、浪士の方々のお妾さんや恋仲が沢山おますて。そやから、新撰組にとってそこは危険すぎや。」
お~。さすが芸子さん!
沖「そうですか。
でも、今回は糸姫様の情報を掴みたいのが目的だし。
そのへんの捜索がしたいわけじゃないんですけどね。」
ら「うーん、そうですよね。」
沖「らんさんは面識があるじゃないですか。それを利用できれば‥‥。」
ら「確かに。」
「ほんなら、らんさんは先にいってうちがなんとか沖田先生を裏口からお連れしましょうか。」
沖「そんなこと出来るんですか?」
「へぇ。顔を隠すかっこで特別な方を装えば。うちも伝がありますさかい。」
ら「いいじゃないですか!
そうしましょうよ!」
沖「じゃあ、そういうことで。
駒野さんお願いします。
ただ、不安なのが翡翠です。」