時わたりatラブ(仮)
そう、翡翠も目撃されてる。
だから池田屋に翡翠がいてもおかしくない。
また、襲われたら?
倒幕側のアジトが多いし、加勢が来るかも知れない。
そしたら、本来の目的も果たせなくなる。
沖「弱りましたね。
どうしたものか。」
ら「でも、監察がいてくれるし必ずしも遭遇する分けでもないし‥。」
「そうどすな。
五分五分といったところやろか。」
沖「かといって、らんさんも裏口から入れば糸姫様に会えない可能性が。」
ら「ですよね。」
「あっ!
良いこと、思いつきましたわ。」
まじか!
駒野さんはふふっと笑って話始める。
「うちを使えばええんや。
うちがお座敷に呼ばれたことにして、池田屋さんに行くやろ。
そやけど、らんさんと沖田さんは予定より遅くくる。
そのときに池田屋をうろちょろして伝の娘に聞き出す。
もし、だめやったら糸姫さんに御茶お願いします、いうて部屋にきてもらう。そしたら、らんさんが裏口から入っても平気や。」
ら「でも、だめかいいかどうやって私たちに伝えるんですか?」
「あ、そやなぁ。」
いい作戦なんだけど‥。
それがわからなきゃ意味がない。
また、難問にぶつかったか。
うーん、と三人で唸る。
沖「部屋って、どのあたりですかね?」
ら「どうなんでしょう。
窓側だったら、駒野さんの合図とかで分かるんですけど。」
沖「駒野さん、私たち遅れる設定でしたよね?」
「へぇ。」
沖「それなら、忘れ物したっていったん外にでれませんか?」
ら「なるほど!
私たちも遅くなるし、とってきてもいいかな?って感じで。
そのときにここの近くまで着て合図すれば‥‥。」
「ほんなら、此処まできて大丈夫だったらかんざしを治して.、だめやったら下駄を直します。」
沖「ああ、やっと決まった!」
ら「本当、良かったです。
駒野さん、お願いします!」
「まかせて下さい!」