時わたりatラブ(仮)
なるほど…
きっと、その住んでる所っていうのは駒野さんがいってた
浪士の妻やら恋人やらが集まって住んでる所ってやつだ。
そこで糸姫様も暮らしてる。
どういう状況かもっと知りたいなぁ‥
「蘭之助さん?
どうなさいましたか?」
廊下を歩きながらとわれる。
ら「いえいえ!なんでもないです。」
その時、私は安心しきってたんだろう
後ろに人がつけているのも気付かないくらいに。
「いちちゃーん!
ちょっと来てぇ。」
「あっ、はい!
蘭之助さん、お待ちください。すぐ参ります。」
なんだろ…
お店の娘に呼ばれたのかな?
緊張の糸が切れて、ため息をつきながら壁に寄りかかった。
「つかれたなぁ。」
「そら、お疲れさんどすなぁ。」
聞き覚えのある声にハッとする。
ら「あんた!!」
「ふふっ。
あんた、なんておなごが使ったらあきまへんえ。らんさん。」
ら「翡翠‥‥!
なんでいる?」
確か、駒野さんは居ないって。
「なんでって。
ここらは、うちら倒幕側の町どす。長州さんのご贔屓になっとりますからなぁ。
うちらが気づかんとでも?」
ら「なにが目当て?
糸姫様かっ拐って。」
「人聞きの悪いこと言わんといてください。うちは、迷子になった娘をただ助けただけやないどすか。
それが、たまたま、糸姫様やっただけやし。ま、幕府からの人質ぐらいにはなるやろな。」
にんまりと笑う彼女に苛立ちが募る。
「抵抗せんほうがええで。
若い隊士さんも沖田さんもあんたを助ける事なんてできひん。」
ら「あの人達を殺す?」
「さあ。
雑魚しか送ってへんし、どっちが勝つかなんてうちにはよう分からん。
けど、本命はあんたや!!」
翡翠がそういい放つと
後ろから浪士が出てくる。
最悪だ。
最初から図られてたって訳で
しかも、
浪士はざっと10人前後‥いや、もっといるかも。
頼みの十悟はいないし!
「じゃ、頑張ってな。
らんさん。」