時わたりatラブ(仮)
ら「はぁ~。」
さっきから溜め息しかでない。
つまんないし
この先どうなるのさ…。
って考えて部屋から外を覗いたら、警備ばっかり。
これは、完全に監禁されてるよ!
藤「らんちゃん、入ってもええ?」
ら「どうぞ~。」
こんな状況でもお藤さんがいるからついつい和んじゃう。
藤「痛めどめ持ってきたんやけど、食事の後ちゃんと飲んどくれやす。
あと、安静にて正也が。」
ら「分かった。ありがとう。」
痛み止の粉薬をもらい布団の側におく。
藤「なんか、足りんもんがあったらなんでもいいや?出来るだけもってくるさかい。」
ら「出れないんだ、ね。やっぱり。」
藤「っ。
堪忍え。取り合えずここからは出れへんて皆さんで決めたもんをうちが口出しできひん。」
申し訳なさそうにうつむかれると凄い罪悪感!
ら「やめてよ!
お藤さんのせいじゃないよ。」
藤「うん。おおきに。」
「入りますえ。」
この声は…
藤ら「‥‥‥‥!」
「そんな、驚かんといてくれやす。傷のほうはどないどっしゃろか。らんさん?」
にこりと笑いながら入ってきた翡翠。
最悪‥。
ら「おかげさまで、ましです。」
「へぇ。あ、藤姐さん。少し二人にしてもらえますやろか?」
藤「でも‥。」
ら「お藤さん、大丈夫だよ?」
藤「ほな、また後でな?」
心配そうにしながら部屋を出ていく。
「ふぅ。
お藤姐さんと仲が良さそうで。」
ら「そうですね。」
「それにしても、生きてて良かったなぁ。うちはてっきりあの世行きやと思いましたん。」
ら「で?わたしを殺しますか?」
「さぁ、どうやろ。
そやけど簡単にこないにええ道具を手放す訳にはいかへん。
ふふ。
楽しみやわぁ、新撰組がどないになってしまうんか。」
まさか、新撰組を…それだけは阻止しなくちゃいけない。
監禁された挙句、新撰組にまで害を及ばせるなんて…。
「じっくり見させてもらいましょ。
そやそや。
少しでも逃げようとしたりしたら、いつきに御陀仏え。」
ら「分かってる‥。」