時わたりatラブ(仮)




バサッ




ら「えっ。」




突然投げつけられたものを見て驚く。




「これ、やっといてくれへん?

どうせ暇やろ、あんた。」




水色だから羽織かと思った‥‥。




ら「なんで、わたしがっ!」




「別にええやろ。

立場を考えや?」


う…

そう言われると反論できない。



ら「じゃ、じゃあ。私の刀は?」




刀の鍔は土方と買ったやつ‥。

すごい大切で、御守り

もし、捨てられでもしたら‥!




「うっとこに置いてますえ。」



ら「そう、ですか。」



良かった。




「ま、せいぜい頑張りぃや。」




キッと殺気を含んだ目で睨まれてどきりとする。

あの人、わたしのこと殺そうと思えばすぐにやれるんだ。




ら「立場を考えなきゃ、か。」




羽織を手に取り直すところを探す。

悔しいけど、

ここでは冷静におとなしくしなきゃな。




ら「お藤さーんっ!!」




大きな声でお藤さんを呼ぶ。



藤「なにー??」



ら「裁縫道具かしてーっ!!」



藤「はーいっ!」


暫くして



藤「こんなんでええ?」



沢山中身の詰まった箱を持ってきてくれた。


お裁縫は苦手だけど頑張りますか。










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