時わたりatラブ(仮)


ら「あ~。」

しんみりしちゃ、駄目だよね‥‥。

一生このまんまなんてあり得ないし。

世の中にはもっと辛い人達がいる。

たった一ヶ月間自分の周りが不自由になってるだけ。

大丈夫。

全然平気。

寝て、嫌なことなんて忘れてやる!!

ら「おやすみなさい。」

誰もいない部屋に呟いて、ほこり臭い布団に潜り込んだ。













ら「ん‥‥‥。」


朝陽が 眩しくて目をあける。

え~と。

きのう、確かここに連れて来られたんだっけ?

あぁ。

お藤さんもいなくて。

ら「起きよう。」

布団から出て置いてある浴衣に着替える。

うっわ。この浴衣もなんか臭い‥。

嫌がらせ、かな?

しかめっ面をしながら着替える。


勝手に外出ちゃ駄目だしなぁ。


「失礼します。」

ら「あ、どうぞ。」

中年ぐらいのおじさんが、食事を運んで来てくれた。


よかった。

食事も不味いかと思ってたら、全然美味しい!

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