時わたりatラブ(仮)
ら「‥っ。
い‥‥‥!」
ここに連れてこられて3日経った。
それで分かったんだけど、
翡翠にとって、新撰組の情報なんてきっとどうでもいいんだろう。
ただ、
彼女は私を痛めつけたいだけ。
だから、ここに来てから手の拘束もとってもらえないし。
最初は平手打ちだったのに、殴られ蹴られは当たり前になってきた。
夜は冷えるし!
頬はいっつも腫れてる。
いつか帰れる。
そう信じても信じても終わりがないように思えてつらい。
翡翠「あー、こんなに世の中に憎い人がおるなんて信じられへんわぁ。
うちのこと舐めてたやろ。うちは、長州の間者や。ある程度剣術もできるし。
か弱い女やない。」
今目の前に立っているのは忍束の翡翠。
思いっきり蹴りを入れられても私は睨むことしかできない。
ら「っうぁ‥!」
口内が鉄の味になる。
翡翠「にしても新撰組は遅すぎやせぇへん?
もう、諦めてんとちゃう?」
ら「んなことない‥。」
翡翠「へぇ、たいそうな自信で。」
少し目線を上げるだけで、
翡翠「なんや、その目ェ。」
ガッ
と頬に凄い衝撃が走る。
ら「けほっ、はぁっ。」