時わたりatラブ(仮)


ら「ん。」


ふと、目を開けるとそこには


土方‥‥‥?

いや、岡田か。


岡田「大丈夫か?」

心配そうに除きこんでくる。

ら「私、なんで‥‥?」

まだ、蔵の中だったけど、ふわふわの布団に寝かせられて手の拘束もない!

岡田「ぶっ倒れたんだよ。

ちゃんと処置して貰ったからさ?」

首を触ると包帯の感触。

ら「うん。ありがとう‥。」

岡田「あと、薬、ちゃんと飲めよ?

あとさ、

俺土佐藩邸にしばらく帰んなきゃなんねぇんだ。

だから‥‥その。」

しばらくってどんぐらい何だろう?

岡田がいなくなったら、此処に私の味方は居なくなるんだなぁ。

でも、


ら「大丈夫。」

きっと、様子を見に来れない事を気に病んでるんだろう。

岡田「そう、か?」

ら「うん!

優しくしてくれてありがとう。

翡翠に、負けないから!!」

笑うと岡田は安堵したように笑った。

「岡田さん。

土佐藩邸への籠の準備が出来てます。」

外からの声が聞こえる。

岡田「おう。

すぐに行く。」

ら「岡田。いってらっしゃい。

怪我しないようにね?手合わせ出来るように。」

岡田「あぁ。お前も頑張れ。

健闘を祈る。」










岡田が外に出て、此処には私一人になってしまった。


本当は行かないで欲しかった。

翡翠は岡田がいないことを良いことにこれまでよりひどい仕打ちをするんだろーなー。


ら「う~。」

嫌だーっ!


でも、きっと平気だ!

もう、悲観的にはならない。

前を向こう!!


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