時わたりatラブ(仮)


案の定、翡翠は岡田がいなくなってから私の所にきた。


いつものように、にこりと笑わずに。


すごい殺気‥。


なにされるんだろう。

怖くてぎゅっと目をつぶる。


翡翠「なぁ‥‥。」


顔を上げずに次の言葉を待つ。


翡翠「なんでやろ。

なんで、うちがこんな目ぇに合わんといけんのやろ。」


さっと私の目の前に座り、怪我をした首を触ってくる。

ら「っ‥‥‥。」

痛み止が効いてるとはいっても直に触られれば痛いわけで。

翡翠「あんたが来てからおかしくなってしまってん。

折角、やり直そう思ったのに。

いつも、いつも、あんたは幸せそうに笑って‥‥!!」

ぎゅっ

と翡翠が私の怪我したところをを押さえてくる。



ら「いぃっ!」


血がどくどくと流れる感覚。


蹴られれば口から血が溢れ


じわじわと追い詰められる。

ら「やあっ、め!」


少しでも抵抗したら殴られる。







やっぱり

今日の翡翠はおかしい。


しばらく、時間がたって体がぼろぼろになってきたころふと、翡翠の顔をみる。



言葉
もろくに発せずに時々、ふっと笑う。

ら「やっ!」

翡翠の手がのびてきて必死に身をよじる。

首にまた触れられてびくっと反応する。

ら「ぅっ!」

首を絞められて息が出来ない。


殺されるっ。


どんどん息が出来なくなって

意識が朦朧としてくる。


私、このまんま死んじゃうのかな‥。


苦しいとか感じなくなってきたし。

目の前が暗く濁って

目から自然と涙が溢れでてくる。



__死にたくない


ふと、新撰組での生活が過る。

__でも、もう‥‥。


完全に意識がなくなりそうになった瞬間





バンッ



大きな物音が聞こえ肺に酸素が入ってくる。


ら「っはぁ、はあ、はあっ‥‥‥。」


翡翠が手をはなしてくれた‥?

朦朧とする意識をハッキリさせようと息を整える。



翡翠「いやっ!放して‥!

やめぇやっ!」


じたばたと暴れる翡翠を誰かが押さえつけてる。

「翡翠殿!

しっかりして下さい!!

死んでしまいますぞ!」


翡翠「うるさいっ!

放し!!」





















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