時わたりatラブ(仮)
土方side
池田屋に踏み込むまであと少し、か。
屯所ではわらわらと準備を整えた隊士たちが庭に集まってくる。
土「ふぅ。」
もう秋だってんのに、今日に限って風が生暖くて暑い。
沖「土方さん!」
土「なんだ?」
沖「会津藩の支度が遅れて定刻には間に合わないそうです!」
土「ったく。近藤さん、どうする?」
近「先にいくだろ?もちろん。」
土「あぁ‥。ありがとうな。
総司、会津潘はまたねぇ、そう伝えとけ。」
沖「はい!」
駆けてく総司の後ろ姿をみて、らんの言葉を思い出す。
__沖田さんが池田屋って言う事件の後、労咳で倒れる。
土「っ!」
総司がもしいなくなったら、
それに、らんも。
近「大丈夫か?」
土「‥平気だ。」
慌てて冷静を装う。
近「きっとらんちゃんは無事だ。
心配するな。
それと、池田屋は長州の浪士の出入りがある。きっと乱闘になるからトシはすぐにらんちゃんを探せ。
糸姫様のことも任せろ。」
土「だが‥。」
沖「大丈夫ですよ!
私がいますから。」
いつ帰ってきたのかヒョコリと顔を近藤さんの横からだす。
土「そうか。
頼んだぞ。」
沖「任せてください、池田屋には前行きましたし。かなり大きな敷地でしたよ。」
時間が進んで隊士が集まる。
そんな大所帯で攻めこむ訳にはいかねぇから特別隊のやつらと他の隊士、幹部をあわせた20人。
近「集まったか。
怪我のないように武運を祈る!!
行くぞ!!」
近藤さんの声が響いてそれと共に屯所を出発した。