時わたりatラブ(仮)



近「新撰組だ!

ご用改めである!」


その言葉とともに隊士たちが中に入っていく。



「旦那がた、新撰組やっ!!」



店のほうがざわつき始める。




沖「なにかありますね、ここは。」


土「ああ。

近藤さん、一階を頼む。総司は二階だ。」


二人は頷いて隊士を率いて走っていく。



土「お前たちは糸姫様を探せ。

なにがあっても怪我はさせるんじゃねぇぞ。いいな?」


「「はいっ!」」



隊士が全員動いたらあとはらんの居場所、だな。


カキィン


一階からも二階からも戦闘の音がする。

俺も行きたいがそんな事してる場合じゃねぇ。


「‥‥っきゃあ‥!」


女の悲鳴が聞こえ振り返る。


土「‥お前。」


「か、堪忍しとくれやすっ!!

すんまへん!」



慌てていたんだろうか、真っ青だ。



土「いい。行け。」


「へ、へえっ!」


走り去っていく女。



土「怪しい、な。」




女が走っていった方向に着いていく。




しばらく歩くと


土「‥‥‥ここは。」


女の走っていった場所とはちがうが中庭にが目につく。


土「蔵か?」


この辺りは人の気配もなく戦闘の音もしない。


「覚悟っ!」


土「‥‥!!」


蔵から浪士が一人飛びててくる。



土「おい、ここにはなにがある?」



間合いをつめながら話しかける。



「ふん!誰がそんな事いうか!!」



強がってやがるが目が泳ぎまくってる。



土「答えろ‥‥‥!!」



相手の懐に飛び込んで喉元をぎりぎりまで突く。


「ひ‥‥。」


刀を落として、堪忍したのか目をつぶる。



土「‥答えろ。早く!!」


「そ、その。」



土「なんだ?

俺は虫の居所が悪い…」



「お、女が‥。

新撰組の‥。」



土「‥そいつの名前は?」



「ら、らん、と言ってました。」



土「そうか。」




「うわあああっ!!」







喉元を突くと相手は一太刀で倒れた。



















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