時わたりatラブ(仮)
「土方副長!!
らんさん!!」
池田屋をでて正面にいくと複数の隊士たちが怪我人等の手当て、捕縛した浪士を拘束している。
新撰組に被害が案外少なそうで良かった‥!
「土方副長!!」
いち早く私達に気づいた隊士が駆け寄ってくる。
確か‥‥、山崎さん。
土「山崎!」
山「らんさんもご無事で‥‥。」
ぺこりと頭を下げられてありがとう、と返す。
土「山崎。早速すまねぇがらんの怪我を見てくれねぇか。
一応手拭いで止血をしたんだが‥。」
土方は地面にそっと私を降ろして、壁に寄りかかるように座らせてくれる。
山「失礼します、らんさん。」
手拭いを取って傷を確める。
土「‥‥どうだ?
痕残っちまうか?」
山「結構深く斬られてて、出血もかなりあります。
痕は、‥多少残ると思います。」
少し間があった後
土「そう、か。」
申し訳なさそうな声色で土方が呟く。
山「最善を尽くしますから安心して下さい、副長。」
土「あぁ。
山崎、俺は池田屋で状況を確認してくる。悪いが、らんの事たのむぞ。」
山「はい!消毒するもの持ってきますんで、らんさん待っててください。」
忙しそうに山崎さんが走っていく。
土「らん、悪い‥。
側にいたいが取り合えず状況を確認してくる。」
ら「大丈夫だから、沖田さんの様子見てきて?気を付けてね。」
土「おう‥。」
私の頭をなでると池田屋に走っていく。
土方に限ってないと思うけど、
無事に帰ってきますように‥!
沖田さんも何事もありませんように。
誰も死にませんように。
心の中で祈りながら池田屋を眺める。