時わたりatラブ(仮)
ら「やったーっ!」
池田屋事件から暫くたって
すっかり紅葉の季節になった。
あのあと土方にかかえられて町を歩いたのはすごい恥ずかしかったけど、傷も良くなってきた。
そして
今日はやっと仕事復帰!
動けるぐらいに回復したのに土方たちは安静にしろ、の一点張りで‥‥。
心配してくれるのは嬉しいんだけど、動けないのが苦痛すぎる。
それに、明日は
沖田さんとすみれちゃんの祝言!!
私のせいで延期になっていたのがやっとできることになった。
だから屯所はいつも以上に大騒ぎ。
それは私も同じで‥‥‥
ら「土方、明日着物どうしよう?
いや、着物じゃなくて袴のほうがいいのかな?」
にやにやしてる私を呆れたようにみながら縁側に座っている土方。
土「着物でいいんじゃねぇか。」
ら「本当に?じゃー、どれにしようかな~♪」
土「らんって着物持ってたのか?」
ら「うん!お藤さんのお古。」
縁側から立ち上がって久し振りの庭を歩くと少しふらふらしてしまう。
土「大丈夫か!?」
ら「久し振りすぎて体がなまってるみたい。」
土「無理するなよ?」
ら「分かってる。だから、今から沖田さん達の住む離れの準備手伝ってくる!さすがに稽古したりしないから。」
土「じゃあ、俺も行くか。」
ら「仕事平気なの?」
土「あぁ。ずっと忙しいってじゃねぇしな。たまにはいいだろ、息抜きだ。」
ら「よし!じゃあ行こう。」
ら「失礼しまーす。」
離れでは原田さんと十悟。
原「いや、箪笥はここだって!」
十「隊長!それはないですって!
邪魔になるじゃないですか!」
ぎゃーぎゃーと箪笥の配置でもめてるみたい。
ら「あの~。」
原「おう、らんちゃん!箪笥はここがいいよな?な!」
十「らんさん!此処だよね?原田隊長の配置可笑しいっすよね。」
ら「うーん、私は‥‥。
箪笥はそんなど真ん中におくものじゃないっていうか。はじっこに置けばいいんじゃない?」
土「あぁ。お前ら二人の配置の仕方が変だろ。」
原「お~!!確かに!!」
十「やっぱ、らんさんに来てもらって良かった!」
ら「へへへ。ありがと♪」