時わたりatラブ(仮)








#流血表現あり
苦手な方はお気をつけ下さい!




「やああっ!!」


「っ!?なんだ!?」


背後からの奇襲はどうやら大成功だったようだ。

敵は体勢を崩して、前方から背後からとはさみ打ちにされどんどん押されている。

だけど



「おんし、女子か!?」

またか…。

私を三人の敵が取り囲む。

女だって気づいてさっさと倒そうって人が沢山いて次から次へと狙われる。

ら「はい。」


「ふん、女子はこがんとこにいるもんじゃなか。さっさと家へ帰れ。」

にやにやと笑いながら間合いを詰められ

腹部を突かれる。

それを横にかわして逆に私が腹部をつく。

「!?」


仲間が血を流して倒れるのを見て怖気ついたのか他の2人は後ろへ逃げていってしまう。

沖「らんさん!追って!!」

ら「は、はい!」


目の前で倒れた敵はまだ死んではいない。

だから、留めをさすべきなの?


ら「っ…。」

でも、留めをささなくてもいずれ、

それに逃げた敵を追わなきゃだし、いいよね?


私は背を向けて敵が逃げた方に走った。


敵は林の方へ逃げて行き

少し開けた所で止まる。


カキィン


刀と刀がぶつかり合う音がした途端もう1人の敵が私の背後を狙う。

突きをいれて間合いを取りもう一度喉を突き

背後の敵の刃を身を低くして交わしそのまま背後に回り込み斬る。


返り血が頬につく感触がして我に返れば周りには屍となった敵に

駆けつけた新たな敵。

私、今日だけで3人の命を奪ったんだ
そしてこれからこの人達を傷つける

そんな感覚に陥ってしまう。

それと反対に沖田さんの声が脳裏に響く



_もっと自分の命を大切にしてください


そうだよ、私にはやることが沢山ある。

戦わずに生きることなんて此処ではできないんだ。


そうやって自分に言い聞かせて

また相手に斬りかかった。





























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