時わたりatラブ(仮)
ら「は〜〜〜〜!!」
光明寺を出て馬に跨ると大きな溜息がでる。
昭「どうしたんだよ。」
ら「いや、緊張解けてほっとしちゃって。」
本当に緊張したんだよ?
もし、松平様に会えなかったらどうしよって思ってたし。
本当によかった…。
ら「良いお方だったね、松平様。」
昭「ああ。あのお方は藩の人達に愛されてるし、本当に誠実だからな。」
ら「へへ、流石だね!」
昭「じゃあ帰って副長に報告だ。」
ら「土方!」
駐屯地に戻って書類整理をする土方に声をかける。
昭之助は
いや…俺はいいや、仕事でも2人になりたいだろって
戦の方に戻ってしまった。
土「おう、お疲れさん。」
そう言ってくれるけど土方の方が疲れてるのに。
ら「はい、これ 。
松平様、本当にいいお方だった。」
土「だろ?」
ら「ねぇ、あの手紙って何?
何が秘策なの?」
私が知りたいのは、これだもんね!
土「あぁ、錦の御旗、だ。
長州は天皇やらなんやらに取り入って、俺たちを逆賊にしたてあげるだろう。
だけどな、俺たちにはとっておきの味方がいる。」
え、そんな人いたか??
ら「誰だろう…?」
土「糸姫様、覚えてるか?」
え!あの家出して、とかいうとんでもないじゃじゃ馬姫様だ!
ら「え?でもなんで、糸姫様はどちらかと言うと幕府側の立場の人じゃあ。
御台様の妹だよね。」
土「糸姫様はもと公家の出身、しかも天皇の血縁者。それに和宮様との結婚もあってとにかく幕府側につかないと立場がねぇからな。」
そんな、簡単に。
歴史も変わってるし流れはどんどん私達の方が有利になってる。
ら「良かった….本当に良かった。」
土「そんなにか?」
土方は苦笑しながら私の頭を撫でてくる。
ら「だって…
皆が、土方が死んでいくのは見たくない…。」
土「誰も死なねぇよ。だから絶対勝ってやろうじゃねぇか。」
ら「そうだよね!」