時わたりatラブ(仮)
激動の時代
鳥羽伏見の戦から1週間たった。
さすがに戦というものに慣れてきたけど
戦況は五分五分といった形でなかなか進まない。
いつになったら、朝廷は私たちに味方するとはっきり言うんだろう?
お公家さん達の間での関係とかどっちの方が利益があるのかとか相談することが色々あるのは分かるけど…。
ら「ゆっくりお風呂はいりたいなぁ…。」
そう、戦が始まってから1週間ずーっとまともにお風呂にもつかれないし
井戸の水で体を流す程度なんだもん。
つくづく男の人はいいなぁって感じる。
この前なんて
原田さん達を探してて庭にいったら素っ裸で水浴びをしてて
思わず顔をそらしたら
おーらんちゃんもどうだーって!
入れるわけないじゃん!
そしたら土方がおい、変なことらんに言うな、って言ってくれたら良かったけど案外男の人に免疫ないからなぁ〜。
藤「おーいらんちゃん帰ったぜ!」
私がいた台所に平助くんの声が響く。
ら「お〜、お疲れ様!
どう戦況は?」
藤「いやー、今日はちっとな…薩摩の小銃隊とだったから負傷者も多くて。
俺と斎藤さんはいまいちだったけど、ぱっつぁんが敵陣に真正面から斬りかかったおかげでまたひとつ要の陣がなくなったし!
で、らんはどうなんだ?」
平助くんは羽織を脱いで水をがぶがぶ飲みながら聞いてきた。
ら「それが、怪我しちゃって
沖田さんが今日は戦に来ちゃダメですって。
たいしたこと無いのに。
あさ土方に命じられて特別隊で偵察に行ってたら幕府軍が負けそうになってて
それに加勢していたら手首を痛めちゃった。」
普通に動けるのに戦に行けないのはもどかしすぎる!!
でも奉行所にいるからこそ
賄いの手伝いとか
負傷者の手当てとか
書類整理とか
沢山できるし!
藤「らんちゃん無理するなよ?」
ら「わかってる。
でも明日からは戦に出れるし元気たくわえておかなきゃね〜」
お味噌の配ぜんは
みんなの分は特にたっぷり大盛りにする。
もちろん私のも!
藤「あっ、じゃあ俺おにぎりも大きめで頼むわ。」
ら「はーい。」