時わたりatラブ(仮)
斎「副長に会えたか?」
皆の所に戻ると斎藤さんが声をかけてくる。
ら「いや、またどっか行っちゃったみたいで…。」
斎「そうか…。
副長も忙しいからな。」
ら「うん、私が変わってあげらればいいんだけど、難しい事はやらせてくれないし。
お茶入れるとかしか出来ない。」
斎「そうか?
副長にとってらんは、本音で副長という重荷をおろして過ごせる存在だ。
側に居るだけでいいんじゃないのか?」
ら「へっ?私が、ですか?」
いきなりそんな事を言われると恥ずかしくなってしまう。
ら「はは、そうだといいんですけどね〜…。」
側にあったお酒を一杯だけ呑む。
呑み過ぎるとすぐ眠たくなってしまう。
ら「斎藤さんも一杯どうです?」
斎「いや、俺はいい。ありがとうな。」
その時
土「おい!!やったぞ!」
大広間の襖が開いて、土方の声が聞こえる。
藤「どうしたんだ?慌てて。」
土「帝が勅許を出されたんだ!
国賊は長州、ってな。」
土方は疲れた顔をしながらも嬉しそうに笑っている。
ら「本当に!?」
原「やったじゃねぇか、土方さん!!」
永「あぁ!長かったなぁ。」
土方の一声で広間は歓喜の声でつつまれた。
新撰組も会津も幕軍も皆一緒に喜んでいる。
斎「やったな、らん。これで副長も少しは休めるだろう。」
ら「そうですね!」
そこに、沖田さんと近藤さんも加わり戦が始まって以来ようやく覇気のある雰囲気に戻った。
本当に良かった!!
ら「やったね!皆!」
思わず十伍や松岡くん、特別隊の皆にも抱きつきそうな勢いで喜ぶ。
十「らんさん、はしゃぎ過ぎだよ!」
ら「だって嬉しいんだもん!!」
松「確かに。俺たち、夜も敵陣をみはったり情報集めたり夜襲をかけたしな。」
ら「うん!!」
ドサッ
藤「…おい!」
原「どうしたんだ!?」
ら「え…。」
皆の歓声が聞こえなくなって後ろを振り向くと
ら「土方!」
ぐったりと倒れている土方。
沖「しっかり!土方さん。」
近「らん!医者呼んでこい!」
ら「はい!山崎さん応急処置おねがいします」
横目で土方を見ながら
急いで奉行所内にいるお医者さんを呼びに行く。