時わたりatラブ(仮)
ら「大丈夫…?」
お医者さんに診てもらうと特に病気というわけじゃなくて、
過労だそうだ。
でも過労は心筋梗塞とか死に繋がるからちゃんと睡眠とるように、って言われた。
特に土方みたいに胸痛や目眩の症状は本当に危険なサインだ。
土「あぁ。
鬼の副長が疲れすぎで倒れるってのは情けねぇな。」
土方は布団から起き上がると
また土方はどこかに行こうとする。
ら「え、どこいくの?」
土「近藤さんのとこだ。」
平然と答える土方に不安が募る。
土方は大病を一度していて、そこまで頑丈な体ではない。
だからちゃんと自分を大切にしてほしい。
ら「今日ぐらいゆっくり休んだほうがいいよ。お父さんだって、そう思ってるはずだし。」
土「こんな事で大人しく寝てる訳にはいかねぇんだ。」
ら「でも…。
土方の体は一つしかないんだよ。」
私がそう言うと土方はぴたりと止まる。
ら「だから大切にしないと、後で動きたいときに動けなくなっちゃう。
土方が1人で無理をしないために小姓の私もいるし隊長だっているのに。
少しぐらい甘えてよ。
お願い…。」
私はつくづく弱いなって思う。
大切な人がどんどん居なくなってしまうような気がして、
いつか土方も消えてしまう気がして
怖くなってしまう。
お母さんの時みたいに寂しくて怖くて後悔して…そんな思いはしたくない。
でも
ら「ごめん。
今のほとんど自分の私情、我儘だから…気にしないで。」
そんな思いは土方にとって迷惑になる。
土「はぁ…。」
ら「っ。」
怒らせた??
ら「、ごめん!ほんとに…邪魔して」
土「すまねぇな。」
そう呟いて布団に戻ってくる。
土「俺は少しカッコつけてたのかもしれねぇな。
らんがそう言うなら、今日は休ませてもらう。」
ら「いいの?」
土「怖かったんだろ?
俺がいなくなる気がして。」
土方にはなんでもお見通しだ。
ら「うん…。」
土「俺は死なないから安心しろ。
新撰組の副長がこれからの世をみないで死んでどうする。
な?」
ら「うん…
土方。」
土「ん?」
ら「抱き着きたいかも…。」
そう言うと両手を大きく広げてくれる。
そんな姿を見ると
自分は何てバカな事を思ってたんだろうって
そんなに気がしてきて
泣きそうになる。
ぎゅっ
抱きついたとたん泣きだした私を見てら苦笑する土方。
土「泣くな。」
ら「だって…。土方が倒れた時死んじゃうかとおもって…ぐすっ。」
土「バカだな。」
ら「ばがだもん…」
土「喋れてねぇぞ?」
結局、いつも土方に甘えてるのは私だな。
ほんと、土方には敵わない。
戦が終わったら
ちゃんと顔をみて土方にありがとうって言えるといいな。