時わたりatラブ(仮)





京の街を列になって歩く。



なかなか奉行所の近くから離れられなかったから、久し振りに壬生の方に帰ってきた。



でも私たちの戦のせいでお店も閉まっていて活気はなく寂しい気持ちになってしまう。


いつになったら戦の痕跡が無くなるんだろう。




沖「なんだか寂しいです…。」



ら「そうですね。この大通りもいつもは金魚売が来てるのに。」



しかも冬と言うこともあって


空はどんより、とても寒い。




けど


屯所の近くに来た瞬間、懐かしい声が聞こえた。



「総司〜!らんちゃん!」


ら「このこえ…。」


沖「はい!すみれの声です!」



そう言うと沖田さんは走って行ってしまう。


私はお邪魔虫だもん、すみれちゃんと話したい事も沢山あるけど我慢我慢!



隊士の皆も微笑ましそうに眺めながら屯所に入っていく。




たった3日間の滞在だから…しっかり休息を取って直ぐに新潟の方に行かなければいけない。



ら「また…戦が始まるんだ。」



戦はいい事がないって実感した。

私が斬った人の事を考えるとたまらない気持ちになる。















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