時わたりatラブ(仮)





そして私達は新潟に向かった。




ら「あぁ〜〜!!


脚が冷たい〜!!」



本当に寒いんです…。


新潟って覚悟はしてたけど吹雪だし、雪だらけだし。



こんなんじゃ、戦どころではないよね。


それは長州も同じ様で


戦の始まる気配もしない。



ら「函館じゃないんだ…。」



やっぱり新撰組で冬の戦いって言ったら函館の五稜郭の戦…


これは歴史が変わってるって証拠なのかもしれない。


未だに沖田さんは倒れてないし。



ら「まーいいのかなぁ。」



ぶつぶつ呟いてると



土「さっきから独り言言ってどうしたんだ?」


ら「だって…寒いし、戦はないし。早く終わらせたいのになぁって。」


土「こりゃあ当分戦は始まんねぇなぁ。」


ら「はぁ〜〜だよね。」



待ってる間におばあちゃんになっちゃうよ…


慣れない場所にだし。


ため息ばっかり吐いてる私に土方はふっと笑うと



土「らん、少し江戸にいかねぇか?」



ら「江戸…?」


と、言ってくる。



土「ずっとこんな雪ん中にいれるか。

久しぶりに多摩の姉上にも会いたいし、な。」


ら「でも戦始まったらどうするの?」


土「大丈夫だろ。ほんの少しだ。それに、新しく隊士を集めたいっていう仕事もあるんだ。」


ら「それなら、行くかぁ!」



仕事もあるなら心置きなく行けるね!!













ら「行ってきまーす!」



土「俺がいない間頼んだ。」



沖「任せて下さいよ、土方さん居なくてもなんとかなりますから。」



近「皆に宜しくな!」



ら「はい!」






しっかりと防寒して新潟を発った。



ら「雪が深くなくなったら馬に乗ろうよ…。」



なんで新幹線ないの…。


土「あぁ、そうだな。
こう雪が深いと前も見えやしねぇ。」



さっさと歩きたいのに


積もった雪が邪魔で邪魔でしょうがない。



あんまり積もってない所も



ら「わっ…!」


ツルんって滑るし…



土「はぁ、旨え!」


ら「幸せー!!」




暖かいお茶を旅の途中で飲むのが唯一の楽しみだ。









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