時わたりatラブ(仮)





土方side







土「らん、そろそろ起きろ。朝だぞ。」








朝、目が覚めて隣で熟睡しているらんに声をかてみる…案の定起きるわけねぇか。



いつもは声をかけたら何時!?って慌てた様に起きて走って稽古〜っ!ってかけてくが、そんな姿も懐かしい感じがするな。


流石に今日は疲れてもあって気持ちよさそうに寝ている。






ら「ん〜、おしるこ…へへ。」



土「オイ…。」






しるこか、らんってそんなに好きだったか?




ら「ん〜…。」




寝返りをうったらんの首筋に池田屋の時の傷跡と昨日の痕。



今思えば、昨晩の俺はどうかしてたのかもしれねぇな。





土「昨日はすまねぇことをしたな。

悪かった。」



腕枕をしながら、赤ん坊にするみたいに頭を撫でるとまた子供みてぇな顔をして寝始める。




まあ聞こえてるはずもねぇしな…。





こいつだってもう、どこぞに嫁いでてもいい年頃だ。


確か、らんの居た時代では17か18の娘が結婚だなんて珍しいって言っていたな…。



一回りも年が離れてるのによく手を出しそうになった。





案外俺も姉さんの言う通り昔のくせがぬけてねぇ子供なのかもしれないな。




ちゃんと大切にらんがいいって言うまで待とう。






信「歳三?そろそろ起きたら?」




障子越しにお信姉さんの声がする。




本当に試衛館の時に戻ったみたいだ。






ら「…ふぁぁ、眠い…。」




お信姉さんの声に反応したのからんが寝ぼけまなこで起き上がる。






土「そろそろ起きるぞ?」



ら「うーい。」



本当に女らしさの欠片もない。



土「男か、てめぇは。」



ら「そんなもんだよ。



あ、土方一晩中腕枕してくれてたの?」




土「あぁ。」



ら「へへ、重かったでしょ?ありがとうね!」



土「そのくらい大丈夫だ。それより、寝言でしるこしると言ってけど、そんなに食いたいのか?」



ら「えっ、うそ!!」




ニコニコ笑ったと思えば慌てだす。






ら「うん…恥ずかしながら、食べたいデス。」



土「じゃあ食べるか、しるこ。」



ら「やったー!!」










ころころ変わる表情も

男かって思う言動も

俺にはもう欠かせねぇものになってるんだ、と実感する。





戦が終わったら勇さんを立てることだけじゃねぇ。




らんとなら、呑気に畑でも耕して剣術でもがきに教えてそんな人生でもいいのかもしれないな。


















土方side おわり













< 345 / 379 >

この作品をシェア

pagetop